東京国立博物館・名品の宝庫

東京国立博物館・名品の宝庫

東京の上野恩賜公園内にある「東京国立博物館」は、一度は訪れるべき美術館と言えるでしょう。
展示の開始は1882年ですから、日本で一番古い博物館です。
日本と東洋の古美術の名品が117,000件以上も所蔵されており、その中には国宝89件、重要文化財が644件含まれています。

 

これだけの数の品が、もちろん常時展示されているわけではありませんが、毎週ごとに展示品を変更しているというすごさがあります。
ですから何度足を運んでも、飽きるということがありません。
とは言え、行く前には美術館のスケジュールを確認して、何が展示されるのかを確認するといいでしょう。
また国宝級のものは、数年に1度くらいの展示になるようです。

 

この美術館は広大な敷地の中に、本館、表慶館、東洋館、平成館、法隆寺宝物館の展示館があります。
建物自体も重要文化財に指定されているので、この美術館に到着したら、まずは建物をじっくり眺めてから、中へ入りましょう。

 

また美術館が所蔵している名品だけでもかなりの数なのに、さらに年に3回から5回程、特別展が開催されます。
この特別展には、この美術館以外の国内外の貴重な美術品が展示されるので、いつもかなりの人気になっています。

 

「東京国立博物館」には前述のように89件ほどの国宝がるのですが、すべて名品ぞろいです。
ではどのようなものがあるのか、少しだけご紹介しましょう。

 

●本館「漆工」・・国宝、本阿弥光悦作の「船橋蒔絵硯箱」(江戸時代)。
本阿弥光悦の代表作として有名で、蓋の部分が山のようにこんもり盛り上げてあり、全面に金粉を施してあります。

 

●本館「刀剣」・・国宝、「太刀 銘安綱(たち めいやすつな)」(名物童子切安綱) (平安時代)。
細身で反りが高く、優美な姿をしており、豊臣秀吉が所有していたものです。

 

●本館「日本美術のあけぼの」・・国宝、「袈裟襷文銅鐸(けさだすきもんどうたく)」(弥生時代)。
様々な原始絵画が描かれている青銅器です。

 

●本館「仏教の興隆」・・国宝、「孔雀明王像」(平安時代後期)。
仏教絵画で、孔雀に乗った明王が天空より舞い降りる様子が描かれています。

 

●本館「仏教の美術」・・国宝、「扇面法華経冊子(せんめんほけきょうさっし)」(平安時代)。
扇形に切った紙に絵を描いたものを二つに折り、折り目で貼り合わせて冊子としたものです。
平安時代に貴族たちが競って趣向をこらした「装飾経」に法華経を書写したものの1つです。

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