厄払いを考える

厄払いとは昔から年齢などが決められています。
厄年と前後の歳には神社でお祓いをしてもらっていました。
現代の若者はほとんど考えていないかもしれませんが、中高年の人にはごく当たり前のしきたりだったと言えるでしょう。
ただ、現代でも東京には多くの神社があり、そこを訪れる人も少なくありません。

観光地としての神社、お祓いをする神聖な場所としての神社があります。
どちらも同じなのですが、見方によって雰囲気も変わると言えるでしょう。
厄払いをすることが悪いわけではありませんし、やらないからと言って災厄が降りかかると考える人もいないでしょう。
それでも神社の役割を信じている人もいるのです。

困った時の神頼みとはよく言ったものです。
困った時だけ神さまに頼り、普段はほとんど意識することもありません。
ただ、自分が住んでいる地域にどのような神社があるかを知っておくことは決して無駄ではありません。
心のよりどころと考えてみてはどうでしょうか。

そして、厄年になったら厄払いをしてもらうだけです。
厄年でなくても神さまにお参りしてください。
東京に長く住んでいる人は神社がどこにあるかわかっているでしょうが、まだ数年しかたたないのであれば、都会としての東京以外は知らないかもしれません。

もっといろいろな面で東京の魅力を考えてみてください。
インターネットで東京の神社を検索してみてください。

明治神宮など大きな神社もありますが、あなたが住んでいた地方にもあるような小さな神社もたくさん出てくるはずです。
それぞれには歴史があり、そこに住んでいる人たちがたくさん厄払いをしてもらったことでしょう。
その歴史を知ることも有意義なことです。

日常生活ではほとんど考えることもない神社の役割ですが、静かに思いを巡らせてみてはどうでしょうか。
もちろん、日常生活は忙しいですから都会の人混みに神社のこともまぎれてしまうでしょう。
考えるのは時々でいいのです。

それが厄年の意味合いなのかもしれません。
一生のうちに何度かは神社と自分のかかわりを意識するための機会を与えられているのです。
もちろん、病気になりやすい年齢と見ることもできますが、現代医学の進歩によってその意味合いは薄れています。