厄払いの基本

厄払いの手順や初穂料はそれぞれの神社で決められており、知らなくても問題ありません。
神主さんが丁寧に教えてくれるでしょう。
東京に住んでいて、神社とはほとんど縁のない人でも何となく厄払いをしてもらおうと思うことがあるようです。

もちろん、厄払いをするかどうかは本人が決めればいいだけです。
年齢も慣例として決まっていますが、それを外したからと言って神社から断られることはありません。
ただ、重要なことは東京の都会で暮らしていても、神社に入れば神聖な気持ちになると言うことでしょう。

大勢で厄払いをするのではなく、家族の数人で神社に来る人が多いようです。
お祓いが始まると、周りが静かになった気持ちがしてきます。
もちろん、厄払いと関係ない人がたんにお参りに来ることもありますから、静かになるわけではありません。

ただ、気持ちを落ち着かせる時間を確保できることは大きなご利益と言えるのではないでしょうか。
また、神さまが厄を払いのけてくれるのは、本人にはどうしようもないことだけです。
自分が起こした問題や自分自身の悩みは自分で解決しなければなりません。
それを無理に神さまに頼んでも無駄だと言うことです。

このようなことを改めて考える時間を持つために厄払いをするのかもしれません。
東京に長く住んでいると、自分を振り返ることがなくなってしまう人が少なくありません。
厄払いは東京ではなく地方の田舎の人がするものだと思っている人が多いかもしれませんが、東京の都会で暮らしている人にこそ、厄払いをしてもらうべきなのです。

地方だけではなく東京にもたくさんの神社があります。
観光名所となっているような大きな神社ではなく、その地域に溶け込んでいる小さな神社を選んでみてはどうでしょうか。
神主さんはどこの神社でもしっかりとしています。
あなたの悩みを聞いてくれるかもしれません。

もちろん、悩みが解決するわけではありませんが、人に話すだけで気持ちが楽になるケースは少なくありません。
それが厄払いの効果と言えるのでしょう。
昔の人もそのことが良くわかっていたのです。
特定の年齢を厄年と言うのは、特別な意味があるわけではなく、人生に疲れて悩みが出てくる年代なのでしょうか。

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