さまざまな想いがこみ上げてくる大雪像の解体

さまざまな想いがこみ上げてくる大雪像の解体

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さまざまな想いがこみ上げてくる大雪像の解体

「札幌雪祭りが終了すると、美しい雪像はどうなってしまうのだろう?」と疑問に思う方もいるでしょう。
実は、雪祭りで展示されていた雪像は、翌日には解体されてしまうのです。
最近では、雪像の解体を含めて、札幌雪祭りを楽しんでいる方も多いようです。
札幌雪祭りを訪れる方で、終了日の翌日までいられる場合は、解体の様子を見学することをおすすめします。

 

 

では、なぜ雪祭りが終わったらすぐに解体しないといけないのでしょう。
その理由は、長く展示していると、壊れて崩れたり倒れたりして危険だからです。
また、警備などの人件費も必要になります。
しかし、どのようにして大きな雪像を解体していくのか気になりますよね?

 

解体が始まるのは、年によって多少は異なり、深夜から行われることもあるそうですが、だいたい翌日の朝7時前後から始まるようです。
朝7時半には、大雪像の見える歩行者用の側道にたくさんの人が並びます。
大雪像の近くには近づけませんが、指定された場所から見学できます。

 

 

解体する前に、1週間の感謝の気持ちを込めて、お酒でお清めすることもあるようです。
そして、大雪像に一礼して作業に取り掛かります。
大きなものはショベルカー2台で解体していきます。
ただ壊していくのではなく、ショベルカーが前に進めるようにしっかりと計算して崩していきます。
ショベルカーはどんどん高い位置に上がりながら壊していきます。
最終的には、大きな雪山になるまで崩していきます。

 

 

スポンサーの意向によっては、解体される様子を人目に触れたくないということで、早朝に作業を始め、見学や写真撮影も禁止されるものもあります。
雪像制作の責任者の方の話によると、「せっかく造った雪像を壊すのは、やはり悲しい」という気持ちが大きいようです。
人の形をしたキャラクターなどは、壊す際に、そのキャラクターの目を隠しながら解体していくこともあるそうです。
ただ、雪祭りの期間中は、雪像が崩れないか、ずっと不安や緊張の状態なので、解体の瞬間は、安堵の気持ちもあるそうです。

 

 

それだけ思い入れの強い雪像の解体は、見る側も切ない気分になります。
そんな雪像の解体作業を見学する際は、ルールやマナーをしっかりと守って見学しましょう。
重機を使って解体するので、立入禁止の場所も多いです。
無理に撮影しようと立入禁止の場所に勝手に入ると、翌年から規制が厳しくなることもあります。
制作した人、解体する人、見学する人が、それぞれの想いで解体作業を見守られるようにしましょう。